地域農業のEひと 株式会社つきだ農産

持続可能な産業としての農業を

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営農管理システム「Z-GIS」を活用して農地の管理や経営状況の把握を行うなど、次世代の農業に対応すべく『スマート農業』の導入を進めています。

集積と密苗で効率化進める

取締役3人と従業員1人で稲枝地域を中心に7集落の農地を担う当社は、従業員の福利厚生など経営の基盤を固めるため平成29年に設立しました。農地の面的集積を進め、8品種栽培する水稲では、すべて高密度播種苗(密苗)移植栽培を行うなどして作業の効率化に取り組んでいます。水稲以外では、小麦や大豆といった転作作物の他、育苗ハウスを利用して白カブを栽培し、市場やJA直売所に出荷しています。いずれも化学肥料だけに頼らない有機農法を実践し、地域に信頼される会社を目指して頑張っています。

地元小学校の食農教育にも積極的に参画

地元小学校の食農教育にも積極的に参画しています!!※写真は平成30年に撮影したものです。

地元小学校の食農教育にも積極的に参画 (2)

地元小学校の食農教育にも積極的に参画

地元小学校の食農教育にも積極的に参画 (3)

地元小学校の食農教育にも積極的に参画

行動が形になるのが農業の魅力

父を継ぐ形で地元農機販売会社を退職して専業農家となり、平成11年には稲枝受託者組合に入会するなど規模拡大に取り組んできました。農業の醍醐味は、試行錯誤して実践した行動が形になって返ってくるところだと思います。そんな魅力が息子にも伝わったのか、平成24年から長男が後継者として経営に携わってくれています。これからは若い世代にも応じた農業に取り組む必要があり、息子らの活躍に大いに期待を寄せています。

より良い農業の姿を目指して

湖周道路からよく見える機械倉庫

当社では、持続可能な産業としての農業を目指しています。そのためには、地域で農業を守るだけでも利益を追求するだけでもいけません。生産者の高齢化などにより食糧不足に陥る可能性も考えられる現代社会において、食糧生産者として責任を果たし、今後は複合経営も視野に入れるなどしてより良い農業の姿を目指していきます。

プロフィル

彦根市薩摩町(ひこねしさつまちょう)
月田 晴男(つきだ・はるお)さん(64)


■主な生産作物
水稲35ha、小麦10ha、大豆10ha、白カブ15a