地域農業のEひと 農事組合法人にれ

地域の農業は、地域で守る

彦根市楡町すべての農地を担う農事組合法人

メイン候補 (2)

町内の耕作放棄地や休耕地をゼロにしようと、皆で地域の農業を盛り上げています。

町内の農地保全を活発に

平成18年に営農組合から現在の農事組合法人へ法人化しました。現在26名の構成員で彦根市楡町の農業を担っており、栽培した米・小麦・大豆はJAへ、野菜・果樹はJAを通じて市場に出荷するほか、直売所にも出しています。

当法人の平均年齢は60代後半とやや高めですが、野菜と果樹を担当する法人内組織『結の樹』では8名の女性が活躍し、除草作業などの繁忙期には多くの構成員が出役するなど、活発に動いています。

倉庫
サブ「令和3年1月18に行ったニンジンの洗浄・選別作業」 (2)
3月号地域農業のEひと差し替え写真

持続的発展に向け次世代の農業を

近年では当法人でもICTやロボット、AIなどを活用した次世代型の農業=スマート農業に力を入れています。電子上で農地を管理できるシステムを導入するほか、水稲などの防除をドローンで効率よく実施することができるようオペレーター有資格者を4人まで増やしました。今後も地域の農業を持続的に発展させていくためには、スマート農業などにより、生産性の向上や作業の標準化に取り組んでいく必要があると感じています。

将来の楡町を守るために

農事組合法人にれロゴ

当法人では、現状の機械設備についてはまだ余力があるため、それを100%活用できるよう効率化を行うことが差し当たっての課題です。事業を継続できる組織体制づくりや担い手の確保についても必須の取り組み事項だと言えます。とはいえ、すべては人次第だと思っています。自分が生活する地域を大切に考え、楡町の農業を守っていこうという熱い思いを持った人が集まり、持続的に楡町の農地を守っていくことができるよう、これからも一致団結して取り組みを進めていきます。

彦根市楡町(ひこねし にれちょう)

代表理事

岸田 源一(きしだ げんいち)さん(68)

■主な生産作物(令和2年度)
水稲・小麦・大豆 23ha、野菜10a、果樹12a