地域農業のEひと 中村 義浩(なかむら よしひろ)さん

彦根市・高宮町で水稲を栽培「農業の魅力を子どもたちにも知ってほしい」

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農業は、自分で育てたものを収穫するのが醍醐味です。なかなか上手くいかないのが現実ですが、

思うように育ってくれた時の喜びは格別ですよね。

高宮町で水稲を栽培

 今から35年前、最初は働きながら親の田んぼを手伝う形で農業に携わり、8年ほど前から本格的に農業に取り組んでいます。親戚や近隣の圃場も引き受けながら、高宮町の農地保全に貢献できればという思いです。今年度は芹川ダム工事の関係で作付品種を減らしていますが、例年は「みずかがみ」をメインに、「秋の詩」や「キヌヒカリ」を栽培しています。特に「みずかがみ」は、農薬や化学肥料を通常の50%以下に減らすなど安全で環境に優しい「環境こだわり農業」を実践しやすい点と、ほどよい粘りで噛み締めるとまろやかな甘みで食味が良いのが気に入っています。

中村さんが協力する地元小学校の田植え体験。

※令和元年5月撮影

彦根東支店と連携して制作する食農教育のアルバム。中村さんは「たまに見返すと励みになる」と話す。

彦根東支店と連携して制作する食農教育のアルバム。中村さんは「たまに見返すと励みになる」と話す。

地元小学校の食農教育にも協力

 子ども達にもっと農業にふれあってほしいという思いから、2年前からJAと連携して地元小学校の食農教育に協力しています。田植えから観察や雑草管理、収穫まで年5回ほど交流しています。自分が植えた米を育て、口で味わうまでの過程を学んでもらい、農業の魅力を知ってもらえたらうれしいです。やはり農業は、自分で育てたものを収穫するのが醍醐味です。なかなか上手くいかないのが現実ですが、思うように育ってくれた時の喜びは格別です!そんな楽しみを知ってもらい、農業に興味を持ってほしいですね。

目標は「高宮ブランド」

 今後は引き続いて高宮町の農地保全に尽力するほか、将来は独自の有機栽培にも挑戦し、「高宮ブランド」を創り上げるのが目標です。自分で納得できるものが収穫できたら、ゆくゆくは米・食味鑑定士協会が主催するコンクールにも出品してみたいです。これからも農業に対して真剣に取り組んでいきたいと思っていますので、皆さんよろしくお願いします。

プロフィル

彦根市高宮町(ひこねし たかみやちょう)
中村 義浩(なかむら よしひろ)さん

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■主な生産作物(令和2年度)
水稲 1.2ha