地域農業のEひと 農事組合法人グリーンアース元持
環境保全とともに、
自分たちの農地は自分たちで守る
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各自が今まで仕事などで培ってきたスキルや経験を組み合わせて営農活動に取り組めるのが、集落営農ならではの大きなメリットです。
持続可能な農業を前向きに
平成8年に『みんなでがんばる集落営農促進事業』に取り組んで以来、個人経営から集落営農へ形態が変わり、その間に経営の明確化を話し合う中で合意形成が進み平成26年に当法人を設立しました。8割以上の農地が中間管理機構を通じて借り受けた土地で、集積化を進めることにより効率的な栽培を実践しています。ありがたいことに繁忙期には30代から40代、50代と若い人材が手伝いに来てくれるなど、地域で皆が前向きに持続可能な農業に取り組んでいるのが当法人の良いところだと思います。
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上昇気流で地域農業を守り高めたい
これまで理事の中で会計担当や栽培担当、設備担当などといった分担をしていましたが、あまりうまく機能できず代表理事の負担が大きくなるばかりでした。そこで新たに体制を見直し担当を整備したことで、組織が円滑に動けていることを実感しています。また目標の見える化として、各品目の目標反収を数値化して掲げました。全員が共通の目標へ向かって前向きに取り組むことで成果が上がり、それが各自のモチベーション向上にもつながる…。そんな上昇気流を目指して今後も地域農業を守り高めていけるよう頑張ります。
伝えたい農業の魅力と今後の課題
農業の魅力は、冷や汗や脂汗ではなく気持ちの良い汗をかけることや、比較的上下関係が厳しくない風通しの良さだと思います。組織に積極的に関わってくれる若い世代にもそのような魅力や農業の醍醐味を伝えていきたいです。今後の課題は、きめ細やかな管理や作業を組織として皆が行えるようにすることです。特に転作作物の排水対策については反収に大きな影響が出るため、喫緊の課題だと言えます。「やるからには良いものを作ってたくさん儲けたい」というのは全員の共通している考えだと思うので、あとはそれを実践するだけです!!
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愛荘町元持(あいしょうちょうもともち)
代表理事 川口 与司雄(かわぐち・よしお)さん(67)
■主な生産作物
水稲25.9ha、小麦14.4ha、大豆14.4ha