地域農業のEひと (株)G-FARM(じーふぁーむ) 代表取締役 横森 元一(よこもり もとかず)さん

自慢の逸品「多賀にんじん」の魅力を広げたい

令和2年2月に法人を設立し、これからも成長を続けていける農業に取り組んでいます。

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安全でおいしいものを食べてほしいという思いを一番に、J-GAP認証の取得や加工品も視野に入れて、これから栽培面積を拡大していきたいと考えています。

自然豊かな多賀町で法人を設立

 令和2年2月に(株)G-FARMを設立しました。Gには「Growth・Getting・Great」などの意味を込め、私が代表取締役を務める代以降も成長を続けていけるよう名付けました。私自身はもともと東京で会社員をしていましたが義父を継ぐため、平成26年から本格的に多賀町で農業に取り組んでいます。これまで失敗することも多くありました。地域の皆さんに支えてもらい、JAや県のバックアップに助けられて、今の私があると思っています。これからも地域に根ざした農家として、農業に真摯に向き合っていきます。皆さんよろしくお願いします。

安全にこだわって栽培する「多賀にんじん」

安全にこだわって栽培する「多賀にんじん」

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自慢の逸品「多賀にんじん」

 農業経営をしていく中で、やはり地域の特産品「多賀にんじん」の栽培が大きなウエイトを占めます。ニンジン特有の臭みがなく甘味が強いので、ニンジン嫌いな子どもでも喜んで食べてもらえる自慢の逸品です。小さな子ども達をはじめ、年齢を問わず多くの人に食べてもらいたいからこそ、栽培には気を付けています。私にも3人息子がいるので、安全・安心というこだわりは絶対に欠かすことができません!それを大前提として、今後は更なる品質の向上や生産規模の拡大、6次産業化も視野に入れて取り組みを進めています。11月から3月上旬にかけてJA東びわこの直売所や地元スーパーに並びますので、ぜひ手に取ってみてください。

地域一体でより良い農業を

 農業の現場では全国的に高齢化が進み、歯止めがきかないのが現状です。そのため、若者が農業をできる環境を今後さらに整えていくべきだと考えています。一農家として新規就農検討者のツアー受け入れなどを積極的に行ってはいますが、大事なのはやはり地域で協力して取り組むことだと思います。地域の皆が協力して農地を守り、より良い農業を実践していくことで、農業に興味を持ってもらえる人が増えたら嬉しいですね。さしあたっては「多賀にんじん」をはじめ野菜の作り手が増えてくれたら、この地域がもっと盛り上がるのではないかと思っています。

5月号地域農業のEひとプロフィル

多賀町土田(たがちょう つちだ)

(株)G-FARM(じーふぁーむ)

代表取締役

横森 元一(よこもり もとかず)さん(38)

■主な生産作物(令和2年度)
水稲2ha/麦2ha/多賀にんじん80aブロッコリー30a