地域農業のEひと 古川 利博(ふるかわ としひろ)さん

大好きなトマトを栽培して楽しい農業ライフを

滋賀県独自の養液栽培システムで、環境にやさしく高品質なトマト栽培に励む

メイン

直売所に出荷するトマトはできるだけ完熟度を高めています。味が濃くて格別の味わいですよ!

農業に魅力を感じ新規就農

 勤めていた会社を退職後、県立農業大学校を経て平成31年3月に新規就農しました。。ビニールハウスで大玉トマトを、露地でナスやオクラなどを栽培しています。自分のペースで仕事ができるところ、また日々成長する野菜と向き合って仕事できるところに魅力を感じ、農業の世界へ足を踏み入れました。トマトの栽培をしようと思ったのは、県立農業大学校で助言されたからという理由もありますが、何よりトマトが大好きだからです!トマトは低カロリーで、かつ美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、アンチエイジングに効果のあるリコピンなど、身体にうれしい成分を豊富に含んでいます。おいしくて身体に良い野菜を食べて暑い夏を乗り切りましょう。

①古川さんが導入した養液栽培システム

古川さんが導入した養液栽培システム

②ポットに入れた少量の土壌に養液を循環させる

ポットに入れた少量の土壌に養液を循環させる

環境負荷減↓品質高↑で収量多↑、食味も良↑

 メインで栽培する大玉トマトは、少量土壌培地耕という滋賀県独自の養液栽培システムを使っています。これは、培養液を循環利用することで環境への負荷を減らし、品質の高いトマトを多く収穫できるシステムです。

栽培したトマトは市場に出荷するほか、直売所にも出荷しています。とりわけ直売所に出荷するトマトは、できるだけ完熟度を高めるよにしています。完熟トマトは傷が入りやすく日持ちがしませんが、スーパーに並ぶものとは違い、味が濃く格別の味わいですよ。

おいしい野菜作りで楽しい老後を

 私はまだ経験が浅いので、あと数年は栽培技術や作型、おいしい品種などを勉強する必要があると思っています。農業大学校で習ったことが現場では通用しないことも多く苦労は絶えませんが、丁寧な作業を心掛けて味が良いものを消費者の皆さんにお届けしたいと思っています。

私は定年就農で人員も一人なので、大規模な事業拡大などはあまり考えていませんが、今後はトマトだけに限らず様々な野菜作りに挑戦し、楽しい老後を過ごしたいです。

プロフィル

彦根市日夏町(ひこねし ひなつちょう)

古川とまと農園
古川 利博(ふるかわ としひろ)さん(64)

■主な生産作物(令和2年度)
トマト   4.8a/その他野菜0.4a