地域農業のEひと 農事組合法人アグリ安食西

古来より伝わる安住の地で

地域農業を守りたい

導入を進める大型機械を有効に使うことで更なる効率化を行い、生産品目の品質向上や持続可能な農業を目指しています。

豊郷町安食西の農地を担う

平成25年に設立した当法人では、組合員52人、オペレーター12人で豊郷町安食西の農地を担っています。古来より水や食べ物が豊富で安住できる土地と伝わるこの地域の農業を守り高めていくため、メンバーが一丸となって農業に取り組んでいます。水稲や小麦、大豆といった水田作物のほかに、タマネギやブロッコリーなどの園芸作物にも力を入れています。また6次産業としては、生産した米を使って日本酒を、黒豆を使って味噌を委託生産し、主に地元住民の方々にご好評いただいています。

モットーは細やかな作業

平均年齢60歳のオペレーターは同年代が多く、持ち前の溢れるエネルギーで切磋琢磨しながら日々の作業を行っています。今年度は5ヶ所で農地の合筆を予定しており、近年導入を進める大型機械を有効に使うことで更なる効率化を行い、生産品目の品質向上や持続可能な農業を目指しています。

私たちが農業に取り組む上でのモットーは、細やかな仕事をすることです。除草作業や水管理など、おおざっぱでも何とかなるかもしれませんが、丁寧に作業を行うことで、より品質が高くおいしい農作物ができると考えています。

今後の目標と課題

今後は、今まで以上に良いものを作ることで売上を伸ばし、組合員へ還元していきたいです。そのために、営農計画の効率化を図るクラウド型営農管理システム「Z-GIS」や水管理の大幅な省力化を行う自動給水栓など、いわゆるスマート農業の積極的な導入を検討しています。また、課題として、後継者不足が当法人でも挙げられます。現在メインとなる世代は揃っているものの、若い世代の人材が少ないので、早急に対策を講じる必要があります。「私たちの地域の農業は私たちが守る」といった熱い思いを持った方がおられたら、大歓迎です。

サブ (2)

「みずかがみ」を原料とした地酒「阿自岐乃里」と黒大豆・みずかがみ麹を原料とした「阿自岐乃味噌」。地区内外に関わらず当法人へお声掛けいただければ販売いたします。

プロフィル

農事組合法人アグリ安食西

代表理事
藤 博之(ふじ・ひろゆき)さん(64)

■主な生産作物
水稲14.7ha、小麦・大豆14.4ha、玉ねぎ15a、ブロッコリー15a